タミヤと言えばミニ四駆&ラジコン少年はいつ頃からミニ四駆を辞めてしまったのか?
80年代の思い出【タミヤのミニ四駆編】
皆様にも少年・少女の頃におもちゃに対してのいろいろな思いでがあると思います。
あの頃というのは毎日その日何が楽しいのか?だけを考えていて、大人の複雑な悩み事は無く悩みとは言えば宿題の提出などの悩み事位しかありませんでした。
もちろんその当時はいろいろな悩み事は抱えていたと思いますが…(幼少期の思い出補正)
そんな中で今回の思い出を振り返る時に外せないないおもちゃの一つに私は【タミヤのミニ四駆】です。
ミニ四駆の黄金期とは
タミヤが定義したミニ四駆ブームは1988年~が第一次ブームらしいのですが、私は1984年5月に放映開始された「タミヤRCカーグランプリ」に影響されてかブーム前からミニ四駆にハマっていました。
私と【ミニ四駆】の出会いは先ほども触れた「タミヤRCカーグランプリ」にて自分で自由自在に動かせるラジコン(RCカー)がかっこよく憧れの時代でした。
当時タミヤのラジコンは子供が簡単に買える物ではなく、とてもとても高価な物でした。
それでも将来はお金を貯めてラジコンを買ってこの「タミヤRCカーグランプリ」に出たいなと思いながら、テレビにカジリついてみていました。
ミニ四駆の誕生
そんな時1986年5月にタミヤが【レーサーミニ四駆】というRCカーを意識した小さくて電池で動いて、安くて、組み立ても子供でも簡単に組み立てる【ミニ四駆】を発売しました。
動くおもちゃの車に憧れていた私はすぐに飛びつきました。
私が当時、買ったのは上記の赤色の車体の【ホットショットJr.】でした。
この時に他にも「ブーメランJr.」「フォックスJr.」なども購入したと思います。
これらの名前を聞いただけでも、懐かしい~とい思う人もいると思います。
そしてのちに爆発的に売れた車体が・・・・
そう!これ!!
【サンダードラゴンJr.】で、これがかっこよくみんなが欲しがっていましたね。
もちろん私もこのサンダードラゴンJr.は購入して青色のスポンジタイヤを履かせたりといろいろいじりました。
このサンダードラゴンJrは好きな機体の一つでミニ四駆を卒業した時にお金を貯めて、憧れのラジコンでもこの機体を購入しました。
またこちらも大人気だった【スーパードラゴンJr】も購入し、好きな機種に一つでした。
当時ミニ四駆を買う時に子供相手に酷い商法が普通に行われていた!?
ミニ四駆を語る上でこちらもちゃんと語らないといけません。
当時ミニ四駆は子供たちの間で爆発的な大人気でした。
しかし!爆発的な人気の影でそのミニ四駆の販売方法に今では考えられない商法が、各おもちゃ屋&プラモデル屋で横行していました。
その販売方法が【抱き合わせ販売】という悪魔のような販売方法が小売店などで流行ってました。(泣)
おこずかいの少ない子供から、さらにおこずかいを巻き上げるという商法でした。
【抱き合わせ販売】とは?文字からわかるかと思いますが・・・
例えば売れてるこの【スーパードラゴンJr】に店舗で売れてないタミヤではない偽物のミニ四駆もどきをセットで販売して、ミニ四駆1個【600円】するものを抱き合わせで【1000円を超える】販売価格で普通に販売してました。(笑)
小学生相手にえげつない販売(汗)
のちにこの販売方法は禁止にされたようですが、凄い時代でしたね(笑)
(今ではしっかりと法律で禁止されていますね。)
ミニ四駆以外にも大人気のファミコンもこの商法の被害に!
もちろんこの時に流行っていたファミコンのソフトもこの【抱き合わせ販売】は平然と行われてました。
知ってる人は「あ~これの被害にあった」って思ってニヤけてる方もいると思いますが、当時のこの販売方法は子供のお財布には痛恨の痛手でしたよね(笑)
もちろん私も【スーパーマリオ3】を、駅前のおもちゃ屋さんで売れないファミコンソフトを抱き合わせで買わされたなぁ~(泣)
ミニ四駆と改造と月刊誌の発展と楽しみ
【スーパードラゴンJr.】など人気が急騰してきた頃に、私たちの大好物な【ジャンプ】、【ファミ通】に続いて少年のバイブル【コロコロ】と【ボンボン】を忘れていけませんね。
この【コロコロ】と【ボンボン】の雑誌も語りだすと止まりませんが、この月間誌の漫画本の題材にもミニ四駆が取り上げられ、1987年には【ダッシュ!四駆郎】が連載開始されました。
通常ミニ四駆は直進しか進めません、しか~し!この漫画やアニメは(ミニ四駆漫画・アニメあるある)流石漫画・アニメという事で、この漫画・アニメの中のミニ四駆達は左右に動く動く(笑)
ダッシュ1号・皇帝
しかも主人公が声をかけると…あたかもミニ四駆に頭脳があるように飛んだり、カーブもします。
まるでペットの様にミニ四駆と対話してあらゆる大会に出るというお話でしたね。
当然そんな自由自在に動くミニ四駆は無いのですが、みんな漫画やアニメなどで観て憧れて「行けーっ」とか「飛べーっ」って叫びながらミニ四駆を走らせてましたね。
そしてミニ四駆の醍醐味と言えば・・・
自分なりの改造は速いのか!?
ミニ四駆の醍醐味といえば…そう【改造】です。
自分好きな改造でどれだけミニ四駆が早くなるのか?を近所のおもちゃ屋&プラモ屋が小さなサーキットの大会を開いてタイム競争していました。
そこでみんな自分のおこずかいと工夫で大会に出て順位を競って遊んでました。
ミニ四駆の基本は4輪駆動なのに、軽量化を図るべく後輪駆動の2輪にして、いらない部品を取って軽量化していました。
私がやってる時はそこまで画期的な改造パーツは市場には出回ってなく、まずはみんな車体のシャーシの軽量化をしていました。
当時は軽量化してある商品としてのシャーシなどは無い時代でしたので、もちろんDIYにて穴開けをしたものです。
当時の私は火で鉄の棒を熱して、それをシャーシに直接当て車体の電池の置く所の使わない部分を熱で溶かして穴を開けて軽量化していました。
もちろんライター使ったり、キッチンのガスコンロを使う物だから親に怒られながら隠れて改造してましたね(笑)
電池で世界が変わる!
動力の命!電池は「マンガン電池」なんか使ってると・・・
「お前まだマンガンかよって(笑)」煽られたり、(子供は残酷です(笑))
近所のおもちゃ屋の大会では上記の【ニカド電池】は使用禁止などのローカルルールなどもいろんな所で出始めていたものです。
いろいろ思い出が蘇ってきますね。
当時は「アルカリ電池」も高価な電池で、おこずかいのやりくりも大変でした。
続々タミヤから開発・販売されていく改造パーツ
そして時が経つにつれタミヤも流行りの波と共に、タミヤ側も商売なので次々と新しい改造パーツを発売していきます。
「スポンジタイヤ」、「ガイドローラー」、「ハイパーミニモーター」、「ハイパーダッシュモーター」、「クリアボディー」、「ニカド電池」などなどいろんな改造パーツが出てましたね。
改造して早くなる自分のミニ四駆に嬉しくなり、どんどんハマっていきました。
そんなある時・・・
少年はミニ四駆との決別をするときがくるのです・・・
ミニ四駆と少年と現実
私もハマった時期はタミヤは【ミニ四駆ブーム】に乗り、続々と新しい改造パーツを出して行きます。
そんな流行りに流行っていたミニ四駆を私はパッタリ辞める時がきました・・・
私はある事に気付いてミニ四駆を引退をしたのです。
その引退した原因は物凄く簡単な理由でした。
ミニ四駆と大人の境界線
日本中で流行っているだけにタミヤ側もどんどん新しい改造パーツを出してきます。
もちろんそのパーツを買うと大会は有利になります。
なのでいくら大会で少年の私がDIYや少ないお小遣いで改造した愛車を出場させても、お金を持ってる少し大人の人には(中高生)には、当然勝てません(泣)
そう結局【お金かければ】かける程、公式の販売されている改造したミニ四駆は速くなるのです。
いくら自分で考えてシャーシを溶かして開けた穴より、計算されたタミヤ公式の軽量化されたシャーシの方がより速いのです。
この時幼な心に
「世の中金だな・・・」
と思った時でもありました。
それも含めていい思い出ですね。
特に初期からやってると自分で考えて穴開けたり、後輪が重いから前輪に釣りで使う重りを付けたり(荷重の点)とかそういう工夫を経験した子供はこの、チート並のお金のかかった改造に虚ざめして私を含め引退していった人は多いと思います。
少年とおっさんは一緒ですね。
それもでもあの興奮は良かったですね。
専用の工具箱にペンチとかギアとかモーターとか入れた工具箱の中は夢いっぱいでした。
ちなみに私の1番好きな車はこれ↓
そう【サンダードラゴンJr.】でした。
みなさんの愛車はなんだったでしょうか?
私のミニ四駆のブームはこれで終わりましたけど、いつの世代になっても車の改造をする楽しみは車好きには憧れですね。
本当の自動車とミニ四駆の改造は根本的にはなにも変わってないですよね。
現在もタミヤのオンラインでは昔懐かしいミニ四駆が販売されているので、昔懐かしいミニ四駆をまた購入してみてはいかがでしょうか。
タミヤ公式 ミニ四駆 パッケージアートコレクション
【 美麗なアートで40年を振り返る 】
出典:株式会社タミヤ
・ミニ四駆シリーズが誕生した1982年から、2023年現在までに発売されたキットのパッケージアートを収録した、ファン大注目の画集です。
・掲載されるマシンの数は上下巻合わせて300点以上。
・通常販売されたキットを完全網羅したほか、一部特別モデルも収録した見ごたえたっぷりの内容です。
監修 | タミヤ/小学館集英社プロダクション |
協力 | コロコロコミック編集部 |
定価 | 各3,300円(税込) |
発売日 | 2023年8月28日 |
発売 | 小学館 |
発行 | 小学館クリエイティブ |